その結果、現在がこのようになっておりまして……

 

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

 

目の前のテーブルに置かれた紅茶に口をつける。

程よい温かさに緊張が少しほぐれる。

 

「さっちゃん、今頃グアムよね?いいなっ!いいなっ!私も行きたいな」

 

向かいに腰を落とすママのお友達、美智子さん。

なんだかママと同じ匂いがするような。

 

その様子に少々苦笑い。

 

すると、突然穴が開きそうなぐらい見つめられて、目が泳ぐ。



「あの~」

「可愛いねぇ。幼い頃のさっちゃんにそっくりだわ」

 

よく言われる。

どっちかって言うと、容姿は美人なママ似。

性格はパパ似だって。

まぁ、ママの自由奔放な性格は、似なくてよかったのかな?