次の日の朝私はあいつを探し回った
いない
いない
いない
あっいた…
病室の名前を見てみると
「神谷悠希って言うんだあいつ」
コンコン
「どうぞー」
「失礼します」
「お前何しに来たの」
「ムカついたから来た」
「はぁ?めんどくせ…」
「めんどくさいじゃないわよ…」
「ハイハイ、悪かったよ」
「ムカつくな…まぁいいや」
「で…もういいんでしょ」
「うん…」
「じゃあ、帰れば」
「だって暇なんだもん」
「知らねーよ」
「なのでここにいてもいい?」
「勝手にしろ」
「ありがとー、あたしは前園ありさです」
「ん…おけ」
「神谷悠希くんよろしくねー」
それから私は悠希の部屋によく行くようになった
何となく柊に似ていたんだと思う…
悠希は