ハァ、ハァ、ハァ、ありさ…どこにいるんだよ
もしあいつに何かあったら…

プルルル、プルルル
姫島からだ

「ありさは?見つかったのか?」

「落ち着いて…今ありさは救急車で病院に運ばれてる」

「救急車?何で?」

「ここから大分離れた所の海の浜辺で倒れてたありさを見た人が救急車に連絡を入れてくれたそうよ…」

「そうか…ありさは大丈夫なのか?」

「平気だって」

「よかった…」

「それで今日は遅いから病院にはいかない方がいいと思うわ」

「そうだな…わかった」

俺は電話を切った