薫にウソを着いた…
胸が痛い…
苦しい…

「ふっう…ぅう…ズっゥ…」

私は薫と別れたあと泣いた…

「ありさ?」

声のする方を見ると

「うゥ…しゅぅ…?」

「どうしたんだよ?」

「ううん…ズっ…何で、もな…い」

「何でもないわけないだろ」

「ほんと…なんでもない…よ、ちょっと転んじゃったんだ…あはは」

「ありさ……」

「ほんとだから!ねっ?もう行かなきゃ…じゃあね」

私は柊から逃げるように屋上に行った