どれくらい走ったか分からない
でも、お祭り会場からそうは離れてないんだろうな……
うっすらと賑やかな声が聞こえる
私は走ってきた芝生へと寝転んだ

「はあ、はあ、はあ」

呼吸が荒い、息が苦しい、酸素が体に回ってないんだろう
涙がこぼれる。
何でだろ?柊からなんも言ってないのに自分の頭で考えたことなのにそれが、全てあったってる気がする

「もう、やだ……」

頭も痛い。もうさこのまま死んじゃいたいな。

「ぁ……り  さ」

遠くから私を呼んでくれてる声が聞こえる
柊の声かな……
もしかしたら、柊探してくれてるのかな?
なんて、そんなことありえないか……