~柊~

『頼む!一緒に祭り行こーぜ』

そう言って電話をかけてきたのは隼人だった

『やだよ、人混み嫌いだし。第一何が楽しくと野郎二人で祭りなんか行くんだよ』

『そうは言わずにサー!ねっ?ねっ?』

『お前彼女と行くんじゃなかったのかよ。姫島とさ』

姫島の名前を出したのは自分だけど、姫島を見るとありさを思い出す
姫島にいくら聞いてもありさが病院に何故いるのか教えてくれない
隼人にも言ってないらしい

『でさーって聞いてる?』

『あっごめん、なんだっけ?』

『だからー聞いとけよ喧嘩したのお前のせいで』

『何で俺?』

『お前が薫に前園のこと聞けって言ってきたから、聞いても全然教えてくれないから俺も意地になって「彼氏なのに何でなんも教えてくれねーんだよ!!」ってつい怒鳴っちゃって』

『あぁなるほど……』

『だから、お前にも責任がある』

『わかったよ』

俺が悪いのか…………
隼人にも悪いことしちまったなぁ