電気をつけたら女は消えていました。
宥められながら何があったか話したら、大叔父さんに、二度とこの家に入っちゃダメだと言われました。
その家の辺りは川を埋め立てた土地で、その川はとにかく飛び込み自殺が絶えなかったそうです。
大叔父さんは鈍いほうで気づくことはなかったのですが、普段視ない人でもこの家に遊びに来ると何かしら視えると言っていたのだとか。
それでもそれまで彼ほど怖い目にあった人はいなかったそうで、もううちには来るな、と何度も念をおされたと言っていました。
余談ですけど、大叔父さんは去年亡くなったそうです。
天寿を全うされたのでよっぽど そういうモノ への感受性は弱かったのだと思います。
ただ、お腹にたまった水っていうか、浸出液っていうんですか?それを抜く治療をしていたそうなんですね。
その水が異様に生臭くて、担当医の方がすごく不思議がっていたそうです。