「はい!拓っ!今日のお弁当!」 いつも通り満面の笑みで拓にお弁当を渡す。 あぁ。なんて言いながらテレビを見ているそっけない拓にはもう慣れた。 玄関に向かう拓に向って 「今日は何時くらいに帰れそう?」 なんて聞くのも日課。 「あ!そうだ!明日はね、わたした「あのさ、もう、行くから。」 “私達の結婚記念日なんだよ?”って言おうとしたのに避けられてしまった。 「そ、そーだよね!ごめんね。いってらっしゃい…」