そして、ガマンの限界がきた。

ざっ、と振り返り、

「嘘だ!!!」

「....!」

あの時も沙理奈はああ言った。

ホントはごめんなんてみじんも思ってないくせに。

優しさを利用して人を傷つけることでしか自分を保てない。

最低だ。

「嘘ばっかりならべて、信じると思ったの?」

あの頃とは違う。

「もう絶対にあなたには騙されない!!」