次の日、少し早く家を出た。
それは、昨夜アタシの家に泊まった美和ちゃんの制服を取りに行くためだった。
今日はまだ顔や体に昨日の傷が残っていて、外に出る気分ではなかった。
だけど、ちゃんと学校には行かなくちゃ。
今日は文化祭だし、カズくんにも会いたい。
カズくんには昨日のことは絶対に言わない。
だけど、早く抱き締めて欲しい。
そうしたら、きっと昨日の悪夢なんてすぐに忘れられるよね…
アタシはそう思って美和ちゃんと他愛ない会話を楽しみながら地元の駅へ向かった。
でも、何か違うんだ。
何かが違うの。
いつもの見慣れた街、見慣れた風景なのに違う。
そんなことをぼんやり考えながら、アタシは美和ちゃんに心配をかけないようにいつもどおりに振る舞った。
…でも、満員電車に乗り込んでわかっちゃったんだ。
近くにいる男の人…
学生や、中年のサラリーマン、立派な髭をしたおじいさん…
そんな男の人全てが昨日の…アタシをレイプした男たちに見えるの。
揺れる満員電車の中で、そんな男の人の腕がアタシにあたるたび…肩があたるたび…アタシの体に悪寒が走った。
ヤダ、怖いよ。
触れられたくない。
見られたくもない。
アタシはなんだか気分が悪くなり、隣にいた美和ちゃんの腕を掴んだ。
「…ん?どうした?弥生ちゃ…」
美和ちゃんはアタシの顔を覗き込み、言葉を失った。
「何かあったの?!ねぇ?顔が真っ青だよ!ねぇ、大丈夫!?」
美和ちゃんは傍の座席に座っていたおばさんに頭を下げて座席を譲ってもらってくれた。
「ほら、弥生ちゃん、ここに座りなよ」
美和ちゃんはそう言ってくれるけど、イヤなの。
だって、隣に中年のおじさんがいるもん…
怖いよ。
アタシは激しく首を振った。
「なんで!?ちょっと座って休んだ方が良いよ!?」
美和ちゃんはアタシを心配そうに見つめている。
アタシの周りにいる他の乗客も、アタシを不思議そうに見つめている。
もうこの視線全てが男の人のもののように感じる…
アタシ、頭がおかしくなっちゃったのかな…?
男の人が怖くて仕方ないの…
それは、昨夜アタシの家に泊まった美和ちゃんの制服を取りに行くためだった。
今日はまだ顔や体に昨日の傷が残っていて、外に出る気分ではなかった。
だけど、ちゃんと学校には行かなくちゃ。
今日は文化祭だし、カズくんにも会いたい。
カズくんには昨日のことは絶対に言わない。
だけど、早く抱き締めて欲しい。
そうしたら、きっと昨日の悪夢なんてすぐに忘れられるよね…
アタシはそう思って美和ちゃんと他愛ない会話を楽しみながら地元の駅へ向かった。
でも、何か違うんだ。
何かが違うの。
いつもの見慣れた街、見慣れた風景なのに違う。
そんなことをぼんやり考えながら、アタシは美和ちゃんに心配をかけないようにいつもどおりに振る舞った。
…でも、満員電車に乗り込んでわかっちゃったんだ。
近くにいる男の人…
学生や、中年のサラリーマン、立派な髭をしたおじいさん…
そんな男の人全てが昨日の…アタシをレイプした男たちに見えるの。
揺れる満員電車の中で、そんな男の人の腕がアタシにあたるたび…肩があたるたび…アタシの体に悪寒が走った。
ヤダ、怖いよ。
触れられたくない。
見られたくもない。
アタシはなんだか気分が悪くなり、隣にいた美和ちゃんの腕を掴んだ。
「…ん?どうした?弥生ちゃ…」
美和ちゃんはアタシの顔を覗き込み、言葉を失った。
「何かあったの?!ねぇ?顔が真っ青だよ!ねぇ、大丈夫!?」
美和ちゃんは傍の座席に座っていたおばさんに頭を下げて座席を譲ってもらってくれた。
「ほら、弥生ちゃん、ここに座りなよ」
美和ちゃんはそう言ってくれるけど、イヤなの。
だって、隣に中年のおじさんがいるもん…
怖いよ。
アタシは激しく首を振った。
「なんで!?ちょっと座って休んだ方が良いよ!?」
美和ちゃんはアタシを心配そうに見つめている。
アタシの周りにいる他の乗客も、アタシを不思議そうに見つめている。
もうこの視線全てが男の人のもののように感じる…
アタシ、頭がおかしくなっちゃったのかな…?
男の人が怖くて仕方ないの…