何度も謝る私に悠ちゃんは私の頭を撫でる。




悠ちゃん…




「いいよ。美遥の気持ちが聞けたし」




それは私も同じだ。



今この状況が夢みたいで…




感傷に浸っていると、悠ちゃんは何かに気づき、私の腕を掴んで勢いよく海の中から出す。




「え、悠ちゃん!?」



私はバランスを崩してしまい、悠ちゃんの上に乗っかってしまった。




だけど悠ちゃんはそれどころじゃないみたいで、慌ただしく私に言う。




「美遥!携帯!」



「え…ああーーっ!」




私の手が持つソレ。
さっき悠ちゃんから返してもらった私の携帯。



今はビッショリと濡れていた。




すぐに電源が立ち上がるかやってみたけど、何の反応も示さない。




終わった…