「美遥…」
悠ちゃんは私の頬に手をあて、そのまま私の唇に触れる。
私はそれに応えるように、悠ちゃんにされるがままになっていた。
「…さすがに夏でも、夜の海は寒いな」
悠ちゃんは私とのキスを終えると、少しだけ上半身を起こす。
「…あ」
そういえば私たち、海の中にダイブして濡れているんだった。
浅かった為溺れる心配はなかったし、私もちょっと濡れているけど、そこまではなかった。
…が、問題なのは悠ちゃんの方。
背中から海の中にダイブしたから、ほぼっていうほどに、全身ビッショリと濡れていた。
…全ては私のせい。
「ごごご…ごめんね、悠ちゃん!」
さっきまでは悠ちゃんを必死に止めたくて、後先考えずに悠ちゃんに飛びついて…