「最後…なんて、言わな…いで…っ」
自分勝手だって、自分でもわかってる。
悠ちゃんだって、今の私に呆れているかもしれない。
本当、これこそが今更って感じだ。
でも、もう止められないの。
「はなれちゃ、…いやぁ…」
子供のように駄々こねて、必死に悠ちゃんを引き止める。
「美遥…」
「すき、なの…っ!」
今まで我慢していた気持ちが一気に爆発し、悠ちゃんに想いを告げる。
「悠ちゃんを忘れ、ようと…した、でも…この六年間…」
忘れられなかった。
悠ちゃんにそう告げたと同時に悠ちゃんから抱きしめられた。
強く、苦しいほどに…