私が死んだ後、
刹那は帝国軍へ行き。
あの人と出会って里を裏切る。

『**』

刹那は小さい少年に
魔法の様な物で攻撃をする。
少年は刹那をみて泣き腫らした目で
悲しそうにしている。

そこでは私は確信した。

刹那に刀を継がせてはいけない。
元々ルガルは鬼族の間で信仰されていた
鬼の神様。
それを見た神が実現化させ、
鬼族の間で伝わっていた刀に宿らせた。
それが破妖刀。

夫もいつかは死ぬ。
その前に継がせるだろう。
ならばもうこの子しかいない。

「もう少しで生まれて来るんだな。」

「ええ。ねぇキオウ…この子の名前も…
ローザの王子として、真名を、
ルーク・ローザ・シェルティ。
そしてここでは亜鬼にしたいの」

「刹那みたいにか…
なにか未来と関係するのかい…?」

「少し…ね…。」

「わかった。子供達には真名を
口外させないようにしよう。」

キオウに抱き締められ
私は安心して逝けると心で感じた。