「主を早く休めたい。
体を休める場所はあるか…?」

ルガルがそう言うと、
リキが側にいたリンリンに
「リンリンちゃんも
今日は早く休むっすよ!
きっと疲れてる筈っす!」と
言って、セラと共に寝床へ案内した。

・・・

ローザ教会更衣室

「懐かしいなこの服…。
ここに来る間に、
Spellも無駄に使っちゃったし、
もうすぐ深夜じゃん。」

アヤメは軍服の上に司教服を着ると、
顔を顰めた。

「ソウ?準備出来た?」

「はい。」

「じゃあ行こうか…。さぁ教会の皆。
一夜限りのコンサートが始まるよ。」

アヤメは教会の庭園に出ると
Spellで出来た曲に、
「この教会に罪を赦された罪人を
呼んできて?」と思いを込め、
空に向かってSpellを打った。

「ママー!流れ星が流れてるよ!!」

「流れ星…?あらまぁ…」

「セラ司教起きるっす!
教会で憎悪を含んだ
Spellが使われたっす!」

セラは慌てて起きると、
Spellの発信源を辿り庭園に出た。
そこには、人影があり、
セラは「お前か!!
闇を含んだSpellを放ったのは!」と
叫んだ。
その影がセラの方へ振り向くと
セラはその人物を見て息を飲んだ。

「いいや…私ではない…。
人違いじゃないのか?セラ…。」

「お前は…」