泣き叫ぶリンリンに
ココノエはキョトンとして、

「君が帝国軍に来てくれるなら
人々には手を出さないよ。」と言った。

「本当か…!」

リンリンの目には涙が溜まっては落ち、
頬を濡らして行った。
ココノエは狗から降りると、
リンリンに手を差し伸べ
「うん!ほら僕と行こう?」と言うと
優しく微笑んだ。
リンリンは何の躊躇もなく
人々を救う為だとココノエの手を掴んだ。

「約束だぞ!絶対!
ここの人々に手を出すな!!!」

「じゃあ行こうか!」

ココノエは聞こえぬ振りをして、
リンリンの首にSpellの枷をつけた。

「わぁー!犬の散歩見たい!
抵抗したら獣人達全員殺すからね?」

ココノエはまた鼻歌を歌うと、
ゼロットを止めた場所に向かった。