「桜葉、お菓子分けろ」 「え、舞彩もう食べたの?」 葵と出会って半年。コートが欲しくなる季節。 私達は部活でお茶菓子を食べていた。 「彼とはどうよ」 「いきなり話変えるね…」 「嬉しそうな顔してんじゃん!うわぁぁ」 葵と付き合いはじめてから舞彩はよく彼の話題を振ってくるようになった。 私は毎回返答に困るけど、嫌じゃなかったり。 「舞彩は好きな人いないの?」 「あーあたし彼氏作る気ないから」