「え?」

「葵はそんな誰かを傷付けることしない」


会って四日でなに言ってんだろう。

葵の表情は真顔だった。


「…と思う…」


自信を無くして、私は付け足した。

すると葵はくすっと笑った。


「ははは、…はぁ…」

「…?」

「ねぇ、俺なんか好きになんのやめた方がいいよ」


私を抱えて、先程まで私が寝ていたベッドに寝かせた。

葵は憂いを帯びた笑みを浮かべていた。