――――……

「今日はありがとうね」


「いえいえ」


時刻は夕方頃、


レイは今朝と同様に握手をして別れを告げた。


「みんな、お疲れ様っ!」


グタッとしている俺らとは裏腹にニコニコと仁王立ちをしている。


「……ほらっ、みんな手を出してー」


と言われおもむろに手をレイの前に出す。


チャリと音が聞こえ…見ると手の平より大きめの巾着が、


「働いた分の報酬を四等分しました」


中身は銀貨と銀貨が詰め込まれていた。


「これで何か好きなの買うといいよ。 じゃあ、あとは三人で帰れるよね」


「レイは?」


三人でって事は俺とニーナとロイドって事だよな。


「ちょっと、ヤボ用あるから…夕食も外で済ませるよ」


「手伝おうか?」


「いいよっ! 疲れてんでしょ? それにあたしだけで充分だからっ…また明日!」


と手を挙げて走っていってしまった。