「当然だっ! ロイドもそう思うよなっ!」
「あぁ」
「……みんな、ありがとっ…じゃあちゃっちゃと取り掛かるとしますか!」
パアッといつもの様子を見せた。
役割分担によりニーナは女性の手伝い、俺とロイド、レイは食材運びをする事になったが、
「「……」」
いざ食材の"山"を前にして、俺は顔を引きつらせた。
「なーにぼさっとしてんの? 男なんだからこれくらい余裕でしょ?」
いつの間にか食材を積んだ籠を三段重ねて持っているレイが叫んだ。
俺も負けじと籠を手にし、
「重っ!」
たった一籠でこんな重いのかよ!?
つーかさ、
「レイは力持ちだな」
「お前は逆になさすぎるんだ」
見ると籠を二段に重ね持ち上げているロイドが、
「すげぇな!」
「レイほどまではいかないが、なっ」
先行くぞと言い、俺に背を向け歩き始めた。