「……そうだよね、当たり前だよね」
ハァとわざとらしく息を吐き、
「あんたらさ、それを当然だと思っていない?」
「……それは」
「「……」」
一言により俺は言葉を詰まらせ、ロイドとニーナは押し黙る。
「別にあんたらを責めてるわけではないよ? 貴族なんか全体的にそう感じるでしょう、あたしだって……」
一瞬見せた悲しげな表情。
すぐに頭を横に振り、
「……とまぁさ世界の法律的に平民は下の階級なんだよ。 身分は魔法の使用可か不可かですぐに分けられるんだ。 けど、平民は魔法が無くともあたしら貴族にできない事をやり遂げる。 本当スゴいよ」
とニコリと笑った。
「……っレイちゃん!」
「ん?」
「私体験学習とやらをやるよ! 力不足だろうけど頑張る!」
「そう! 男二人はどうする?」
答えは一つしかないだろ。