――バサッ
音とともに肌寒さが"上半身"を襲った。
初めはされるがままの俺だったが、
「ハイハイ、ボーとしてないで下も脱ぎなさい!」
「……………………!?」
レイがズボンに手をかけ、下ろそうとした所で叫んだ。
……で、いまに至ってはいるんだが、
「……レイ、なぜ俺の部屋にいたんだ?」
女性と話し終えて戻ってきたレイに聞いた。
部屋にはロックの術がかかっていたハズだ。
各部屋の主しか解けないはずだが……。
その質問にレイは、
「そんなのアンロックしたに決まってんでしょ」
「はぁ!?」
「違反しているのは分かっているよ? だから騒ぎを聞きつけて駆けつけて来た男子がくる前に部屋を出てったんじゃん!」
アハハと笑いながら肩を叩いてくる。
実際に男子共が部屋になだれ込んだのは、レイが部屋の窓から飛び降りた直後だ。