もしそうでなかったら、既に捕らえて脅すだろう。


そこまでするほど今の状況を見られるわけにはいかない。


普通魔法は、杖無しでは唱えることができない。


あたしは杖と同じ役割を持つ魔法書を手にはしていなかった。


……霊力なら話は別だ。


だがそれには条件がありあたしは該当している。


というのは……。


今は話すのを止めておこう。


「……あ」


明日は三人にも頼まなきゃな。


二枚の紙…依頼書を広げる。


一枚目は置いといて、問題は二枚目。


まさかとは思うが、何とかなるだろう。




























しかし、その考えが甘かったことに気づくのは明日の夜。


そんな事はつゆ知らず、朝を迎えるとはあたしには知るはずはなかった。


*****