その声は私がよく知っている人で、白いシャツに蒼髪の……。


「レイちゃんっ!?」


「うらぁあああっ!」


レイちゃんは私と女の子を通り過ぎ、


「ひぃっ!」


――ドガッ


高い跳躍を披露し男の子の顔面に蹴りをお見舞いした。


――トッ


「……微かな霊力反応を確認し、行ってみたらリーフが力を使っていたし、あの男は火を使おうとしやがった…場所をわきまえやがれっ!」


ブワッと漂わせている怒りのオーラ。


「……まぁ、何やともあれニーナとリーフが無事でよかったよ」


それも束の間、私と女の子に向けた笑顔に安堵する。


「……レーちゃん」


「リーフ…おいで?」


苦笑いをし、両手を広げると女の子は飛び込み、泣き出した。


「……」


私、お邪魔かな?


レイちゃんは泣いている女の子に優しく声をかけながら頭を撫でている。


私はこっそりとその場から離れた。


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