よりにもよって独りでにどこかに行ってしまうなんて。
私達精霊の中でリーフが一番誰よりも自由奔放だ。
だから気がつけばどこかにフラフラと飛んでいってしまう。
自由すぎるリーフに頭を抱えたレイが"リーフの側に必ず誰かがいる事!"と決めた。
その日からはリーフがどこか行っても誰かがいるから直ぐに見つかるようになったけど……。
「ど、どうしましょー!」
「つ、通信!」
私は両手に霊力を込め球を創ろうとしたが、
――パァンッ
「!」
完成目前に弾け飛んだ。
……ということは、
「リ、リーフにき、拒否られ、ちゃった」
「えぇー!」
真っ青にしてアースが叫ぶ。
「お、お、落ち着いてっ! ふ、二手に、わ、分かれてっ、探そうっ!」
「分かったわー!」
同時に頷き、
私は右にアースは左に向かって走り出した。