〈side.sprit 〉
「……うん、分かった。 アースとリーフにも言っておくね」
〃そうしてくれると助かりますわ。 ウェンディ〃
図書室のどこかの本棚、確かジャンルは歴史だった気がする。
アクアとフレイムはテーブルが並んでいる所にいてここからはかなり離れている。
え、何で会話ができるかって?
それは"通信"をしているから。
私の手には直径15センチの球が浮いている。
これは精霊同士が会話をするためのものでどんなに離れていても大丈夫。
色によってどの属性の精霊かすぐに分かり、今はアクアと話しているから私の持っている球は水色だ。
〃ところでだけどレイはそこに来ていない?〃
「……え、別れたきり見てないよ? また?」
〃そうですわっ!〃
声色からしてアクアは怒っている。
腕を組んでプンスコしているだろう。
……姿は見えないけど。