「……あ、今更だけど紹介するね! あたしの右隣がフレイム、左隣がアクアだよ」
「どうも」
「よろしくですわ」
赤髪がフレイム、水色髪がアクアか。
「リュウキです」
その二人が手を出してきたから俺も握り返す。
「ふわぁ、あたしと同じ赤毛だ!」
「近くで見るとホント格好いいですわぁ」
「……」
そこから数秒経ったが一向に手を話してくれない。
アクアに至っては頬に手を添えている。
「……レイ」
「こいつらかなりのイケメン好きなの。 よかったね」
椅子跨がった状態で俺らを見ていたレイはケラケラ笑い、
「あ! 後三人図書室のどこかにいるから、ニーナと一緒にも一度紹介するね」
「そういえばニーナが来るの遅いな」
――――ガタッ
「あんたバッカじゃないの!? あんな可愛い子を一人にさせるなんて!!」
一気に詰め寄られズイッと顔の距離が縮まった。