「では、こちらから質問良いですか?」


「な、何でしょうっ!」


裏返った声を出してしまった。


「レイさんはなぜ"あたし"って言ってんですか?」


「は?」


何を言っているのだろうか。


「だってあたし女ですよ? ……あ!!」


そこでずっと男の格好のままだと言うことに気づく。


「あ、あのですねっ! 依頼解決方法として男の子になっておりました! 今元に「レイ、ここではダメですわっ」


あたしの隣に座っていたアクアが悲鳴に似た声を上げる。


そのまま腕をつかみ、


「あのっ奥の部屋お借りしてもいいのですか?」


「どうぞ」


感謝の言葉を言わずに部屋に飛び込んで早数秒後、


――ガチャ


「……と、まぁこれが本当の姿です」


髪を胸を戻し、一同の前に姿を表した。


`……´


その姿に終始見とれていたとはレイ自身知るはずはない。