「……っな、なんなんだお前らっ!!」


土に埋もれている一人の山賊が叫ぶ。


「んー…あんたらを退治しに来たって言えばわかる?」


あたしはしゃがみ込み、その山賊に依頼の紙を突き出す。


「あんたらの今までの行いは許させる事じゃ無いの。 牢屋の中で大人しく反省しなさい!」


`……´


そこで山賊達が顔を真っ青になっている事に気づく。


「……リーダーは騒ぎを聞きつけて、来た頃だね」


立ち上がり数メートル先に立っている大男を見る。


髪を後ろに流し、大きな傷をさらしている。


何よりもが怒りがオーラとしてその大男から漂い、この場が緊迫した雰囲気になった。


「……ん?」


「どうしたの、レイ?」


フレイムが近づきコソッと聞いてきた。


「なーんか、あいつの怒りが尋常じゃ無い気がする。 フレイム、火をぶっ放してみて?」


「はぁっ!?」


フレイムが耳元で叫んだ。