――――……
とある居酒屋の前、あたしは人となった精霊達で物陰から中の様子を見ている。
`ギャハハハッ!!´
度々聞こえてくる笑い声にアクアは顔をしかめた。
「お下品ですわ」
「……レイー、ウェンディー大丈夫なのー?」
「……え、えぇ」
「うん。 何かあってもあたしが守から!」
ウェンディは不安げな表情を浮かばせ、あたしは安心させるように肩に手をおく。
「レーちゃんは今男の子だよ?」
「……そうだった」
髪を編み込んで短くし胸を潰した状態であるが、
「……ちゃんと男に見える?」
その場でくるりと回った。
「うん。 元がいいからそんなには変えてないよ」
「レイ、イケメンですわ!」
「似合うわよー」
「……そう?」
そう言われると嬉しくなってくるな。