あたしは人となった精霊達を見て盛大な溜め息をついた。
背丈はみんなあたしより1センチ低く、尖っていた耳は丸くなっている。
そこを除けば変化前とはそんなに変わらない。
ただ……。
「せめて、服装は変えようよ」
アースやリーフは置いといて、他の三匹(いや、人か?)は胸元さらし、生足完全見せ状態だ。
目のやり場が正直困る。
「今から行くところは男ばっかりだよ! その格好はヤバいから」
慌てているあたしを差し置いて、
「大丈夫ですわ!」
「私達が大きくなったのにはレイの"あれ"が必要なのよ!」
アクアとフレイムはあたしの両腕に自身の身体をすり寄せる。
「あれ?」
「それじゃあレイには男になって貰おう!」
「行きますわよ!」
「はっ!? そっち方向村から出るよ!? つか男って意味わかんないんですけど~!!!」
解放されるのが数分これから後となった。