「……わかりました。 ここからはこのレイにお任せを、あなたは他の住人達をどこか遠くの方に避難させて下さい」
「わ、分かりました!」
ペコリと頭を下げて走っていった。
「……あたしだけで大丈夫なんだけどあんたらはここにいる?」
ずっと上の方に飛んでいた精霊達に声を掛ける。
「……レイ、ダメよ」
「そうやっていつも一人で突っ走るんですわ!」
「も少し私達をー頼りなさいー」
「そ、それに、私達、か、考えて、たんだからっ」
「……作戦を」
「……どういうこと?」
あたしが聞くと、精霊達は手を挙げ
「火よ……
「水よ……
「土よ……
「風よ……
「森よ……
「「「「「 我の姿を変えたまえ! 」」」」」
一斉に霊力を唱え、火、水、土、風、森がそれぞれの体に覆い尽くされる。
それが形を変え、地面に降りたったとき、精霊達は人の形となった。