「「「「……」」」」
俺らは互いに見合わせた。
「……とりあえず、倒れた彼女達の様子を見てこようか。 大した事がないかもだ……」
――ガサッ
`!!?´
レイが優しく言いかけたと同時に微かに草の揺れる音が聞こえた。
固まる俺達。
レイがソフィさんの前に回り、魔法書を開いた。
「――……見つかっちゃいましたね」
女性の声を先頭に次々と出てくる。
その数は五。
フードを深く被っていて顔がよく見えない。
「あなた方に危害は加えたくありません。 彼女をこちらに引き渡して下さい」
先頭にいる一人が手を前に出して言った。
「……ソフィを付け狙う輩は捕まったんじゃなかったっけ?」
レイの言葉に他の四人がニヤッと笑った。
「捕まったのは囮です。 ソフィ・イリーガル嬢を護衛から離させるためです。 まぁ……」
言いかけてから五人は被っていたフードを脱ぎ捨てた。