「ハァハァ」
俺達の前まで来て、両膝に手をついて肩を上下しながら息をした。
顔が青白く何かに怯えているようだった。
「……どうしたの?」
レイは、ソフィさんの肩に触れる。
勢いよく頭をあげて、レイの顔を見ると目から涙が流れ出した。
「ソ、ソフィちゃん!?」
ニーナがオロオロしながらハンカチを取り出してソフィさんに渡した。
「わ、わた…わたしっ、とっ、取り返しのつかないことを…してしまいました!!」
ガタガタ震えながら話し出した。
「まさか、またあの子らにいじめられたの!?」
レイの言葉に首を横に振った。
「……絡まれたんですけど。 な、何かがわたしの中に入ったように急に目の前が真っ暗になったんです。
……視界が晴れると、彼女達が倒れていて……わたし、怖くなって……」
そこまで言って、両手で顔を押さえて泣き出した。