「皆様、彼女はまだ飲み足りないらしいわよ。 もっとあげましょうよ!」


「「!!」」


考えている場合ではない、助けないと。


「ニーナは、ここにいて」


それを強めに言って魔法書を開いた。



女生徒達が振った杖から水が現れてソフィに降りかかろうとしていた。


その間に唱える。


「中級の段、ソフト・ウォーター」


水が光り、クッション状となりソフィに当たった。


柔らかいため跳ねて地面に落ちた。


「!」


「……え!?」


突然の事にソフィも女生徒達も驚きを隠せないようだ。


そこにもう一発仕掛ける。


ソフィに気づかれないように周りにシールドを張って、


「……エクスプローション」


――パァンッ


「きゃああっ!」


水が弾けて、逆に女生徒達の頭にぶっかぶった。



威力を最大限に抑えたかその位の被害で済む。