「こ、この話は終わりにしようか?」
「……う、うん」
ニーナがどこか日陰を探そうと行ったので、移動した。
`キャハハハッ!´
向こうで数人の笑い声が聞こえてきた。
「?」
顔を見合わせ、近づいていく。
笑い声が大きくなってきてその場所が近くなってきた。
茂みに隠れて覗いてみる。
――バシャアッ
大量の水が一人の女子生徒に浴びせられた。
「フフフッ、みっともなきお姿ですねぇ」
「あんたはそれがお似合いなのよ」
「対して魔法が使えないくせにお高くとまっちゃって……」
腹立たしい程にその子を罵っていく。
「あれ、いじめ?」
「……!」
人が盾でよく見えなかったが動いてくれたことに一人の女子生徒の顔が見えた。
「……ソフィ」
濡れた制服、滴る雫を拭わずに俯いたまま動かない。
一体、何があったの?