〈side. Rei 〉

対面式から三ヶ月経過した。


三年次は進路に関して迫られ始めていた。


「レイちゃんって卒業したら王宮の職務こなしてくの?」


「そう、だよ」


つまりあたしはイースター国に戻らなければならない。


ここの生活楽しかったんだけど……。


「勝手にいなくなったりしないよねっ?」


「うん。 まだ期間はあるんだし、そんな悲しそうな顔しないでよ」


ニーナを不安にさせまいと笑顔で言いのけた。


……ごめんね。


この一言は心に秘めておこう。


「ところでレイちゃん、最近リュウキとはどう?」


「!?」


――ズザッ


思い切り距離を取ってしまった。


「い、いつも通りかな?」


「……」


視線を逸らしてしまったためにニーナの表情が見えない。


「実はさ、二人が何だかもざもざしてるから気になって……」


だから、二人で話をしたいと言ったのね。