〈side. Roido 〉
……アイツら上手くやってるだろうか。
まぁ、結果は後は問い詰めるとして……。
規則をどう解消していこうか。
絶対に一人と踊らないといけないんだよな。
レイにはリュウキで、ニーナにはナルシスで。
「……はぁ」
俺の溜め息は会場内に消えていった。
「ロイド、溜め息ついてどうしたのよ?」
「……あ」
歩いてきたのはマリーヌ。
「ロイドはモテるはずなのに一人なんて…あれ、レイは?」
「……本来の相手と踊ってますよ」
ここでは敬語にしておく。
「そうなの? じゃあ、あたしと踊っちゃう?」
「姫様と踊るなんて変に注目集まるんでお断りします」
「……そんな理由で断るなんて酷くない?」
苦笑いの浮かべ、俺の隣に立つ。
「この位の人数がいるとそんなに目立たずに楽できるからいいわー」
俺と同様に壁に身体を預けた。