〈side. Ryuki 〉
「そうなんだ。 短いのも、似合ってるよ」
「!」
そう言って微笑んだレイは、これまでに比べられない程に美しかった。
俺が固まっていると、首を傾げ、裾を持ち上げて近づいてきた。
「立てる?」
「あぁ、悪い」
差し出された手を掴んで立ち上がった。
「あの、その…リュウキ…さっきの聞いてた?」
俯きがちにレイは聞いてきた。
さっきって、ロイドに詰め寄られた時に言ってた事か?
「あぁ、バリバリ聞こえてた」
「!!」
掴んでいた手を離そうとしたのを逆に掴み返す。
「リュウ「さっきの本心か?」」
「っ!」
顔を近づけた所、カァッと顔を赤らめ、そのまま縦に頷いた。
「あ、でも…それは一方的な感じで、別にリュウキに感情を押しつける気はないから」
俺は手を伸ばし俯いたままのレイの頬に触れた。
ビクッと身体が跳ねて頭を上げる。