「迎えに来たのならあたしらは行きますか。 ソフィさん、今度はもっとお話ししましょうね!」


ニコッと笑って握手を求めるように手を差し出したレイちゃん。


「は、はい…こちらこそ」


ソフィさんも手を握り返した。


ソフィさんとダァチさんの背を見送った所、


「ソフィ…って、ダァチの男姿知らないんじゃない?」


呼び捨てしたよりも、唐突に言い出した発言に「え?」っと聞き返した。


「でも、顔を赤らめたよね?」


「でも、内心の戸惑いも見られた。 多分彼女は……」


レイちゃんの指さす先はソフィさんとダァチさんが店の前に置かれている商品を見ている所だった。


そこに中から出てきたのは男性。


すると、ソフィさんはダァチさんの後ろに隠れたのだ。


……レイちゃんの言いたい事が分かった気がする。


「……行こっか」


「うん」


私達はその場を何事もなかったかのように立ち去った。




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