――――……

「ありがとうございましたー!」


店員さんが店の前で頭を下げている。


レイちゃんと手を振ってその場から離れた。


決まった物は当日までに届くので後は待つだけ。


「あの店員さん、気前いいよね。 値段もお手頃だし」


「そうだね!」


笑顔で話しているレイちゃんに笑い返す。


「まだまだ時間あるしどこかよっていかない?」


「いいね!」


私達は雑貨売場に行く事にした。


「わぁっ……!」


思わず駆け出してしまった。


「レイちゃん、あれスゴく「! ニーナ、前っ!」」


――ドンッ


「キャアッ!」


私とぶつかってしまった子は、地面に尻餅をついた。


「す、すみません! 大丈夫ですか!」


「え、えぇ……」


蜂蜜色のゆったりとした巻き毛の少女。


イリーガル家のご令嬢だと気づいたが、私の口から違う言葉が出てきた。