「要するにイリーガル家の元に来た脅迫状が彼女を狙う内容だから身近に優秀な護衛をつけたわけ、で、あの集団は何?」


「あれは、外側から進入してくる輩を捕まえる為よ」


「……マリーヌが来る意味はなくない?」


「ある! ソフィがダァチに何かしないか凄く不安なんだもん!」


だからといってマリーヌ来たらダメでしょう。


「あのさ、マリーヌの変装、ハッキリ言ってバレバレだよ」


あたしが言うとンフフ、笑い出し、杖を取り出した。


「大丈夫! 無属性で生徒はあたしを普通の生徒だと思い込んでいるから!


あらかじめ教師と学園長にはいっているし、問題ないでしょう」


「……」


「……って事で、数日間だけレイの小屋で泊まるから」


「……え?」


また後でねー、と喜々したマリーヌが走っていった。


あたしは裏庭にポツンとその場に立っていた。




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