〈side. Ryuki 〉

「ふわぁーあ」


俺はいつものように目を覚ました。


ベッドから下りて、クローゼットから制服を取り出す。


――コンコンッ


ノック音が聞こえてきたのはちょうどボタンを留めた時で、ドアを開けるとロイドが立っていた。


「珍しいな、リュウキが早いなんて」


「当たり前。 寝坊するわけにはいかないしな」


「そうだな」


ドアの近くの壁にもたれかかってロイドは小さく笑った。


「よし、早く行こーぜ」


俺とロイドは部屋を出て学食に向かう。








「お前、なんか気分が上がってないか?」


「そりゃあ、上がるだろう。 三年生だぞ、今日から」


ロイドは何も言わずに朝食を手に、イスに座る。


俺も向かいに座って食べ始めた。


「リュウキ君とロイド君、おはよう。 隣いいかな?」


その後はナルシスが来て、その後は三人で食べた。