「俺がこんなにも会いたいと感じたのは初めてなんだ」
何これ、いきなりの告白!?
「……だけど、許されない地位に立っているから記憶を消して、俺自身も忘れようとしたのに……できなかった」
「……!」
そこで男の肩が震えている事に気づく。
男は泣いている。
恐らく寝ぼけているのか、あたしを誰かと勘違いしているんだろう。
……このままでいよう。
「だから"星"の特徴にあった姿になって降りてきた。 だけど、既に心に決めていた人がいるんだね」
男は失恋したのか。
てか、星の特徴にあった姿って何?
しかも、話の内容に気がかりがありすぎるんだけど。
「せめて、記憶を戻そうとして待っていたらいつの間にか目の前に立っていた」
「ま、待って!」
あたしは男から離れた。
「ねぇ、話の中に出てくる相手って、もしかして……あたし?」
男は優しく微笑んだ。