「そうだね。 どこか休める場所探そうか」
とりあえず草原を横切ろうかと一歩踏み入れた時、
「レ、レイ…ひ、人が、た、倒れている!!」
「え、どこっ!?」
「あ、あれっ!」
震える手で指さした先は草原の中心(?)辺り。
目を凝らして見ると、そこだけ草がなかった。
よく見ないと気づかないよ、あれは。
ガサガサッと草を踏み長らくなんとか草が無い辺りまで着いた。
ウェンディの言った通り、人が仰向けになっている。
「……寝てるね」
フレイムが眠っている男の上を飛び回っている。
「大した外傷はないし、多分昼寝の延長ですわ」
アクアはウェンディに手を引かれているリーフのお腹辺りをつつく。
「まぁー、かなりのー美青年ねー」
「確かに、こんな顔初めて見る」
アースとフレイムの話を聞いてあたしもじいっと覗き込んだ。