〈side.Roido 〉

……何が起きたのか。


本当は俺はあの勢いを増した竜巻に呑み込まれてたハズだ。


なのに閉じていた目を開けるとそこには魔法書を閉じた状態で立っているレイ。


レイの表情は…悲しげだった。


その意味は言われなくとも…分かっている。


というか、先程の戦いからもう自覚している事だ。


俺は杖を地面に置き跪き、


「……参りました」


その時の俺は不思議と悔しさはなかった。


頭をあげるとレイはすでにフィールドを降りている。


`ワァアアアッ!!´


歓声が闘技場内に響き渡ったのは、


俺がフィールドを降り通路を通っている時。


「ロイド君、お疲れ」


その途中、幼なじみの兄妹と会った。


そこからは三人で歩き始めた。


俺はあの強さに追い付けるようになりたいと心に決めた。



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