「イースター国の姫君は皆十七になるとなぜか全裸にされるんです。


理由は様々である姫君は王宮内で、そのまたある姫君は街中で……。


どうやら困った伝統になってるみたい。


一人の姫君が街中で晒してしまった時、恥ずかしさのあまりその場にうずくまって、一人の男性が助けてくれたんです。


そこから関係を築き上げていったんです。


その二人はどうなったって? 見事に婚約まで行きました。


……これはあたしの父様と母様の話。


実は二人だけじゃなく、おじい様の代もひいおじい様の代も…皆そうなんです。


不思議ですよね。


これじゃあたしも未来の夫をここで見つけようとしているみたいじゃないですか」


――バサッ


そんな時肩に何かがかかる。


見てみると上着がかけられていた。


「……レイが堂々とし過ぎてこっちが恥ずかしくなるわ」


マリーヌが顔を赤らめる。