「……リュウキ、ニーナ、ナルシスありがとう」


「ロイド君もあんな言葉を吐いていたけど、あれはロイド君なりの励ましだと思うよ」


「励まし…かな」


ナルシスの言葉にレイは苦笑いを浮かべる。


壁から手を離し、俺らの所までゆっくりと歩き始め、


「少しの距離なら歩けるようになった。 でも、完全ってワケではないの」


だから、と付け足し。


「皆には協力して欲しいなーっと思うんだけど」


チラッと目だけを向ける。


「お安い御用だ!」


「「うんうん!」」


「……!」


俺らを見てパッと笑顔になった。