「始めから俺ら四人が目的だった?」
俺の言葉にニーナとナルシスはハッとした顔になった。
「そうだ。 あの時レイじゃなく、俺ら四人のうちの誰かだったら都合がいい。 王宮を追い出す理由が作れるからだ。
ジュリア様だったら子ども扱いしてるだろうな。
ダァチさんかソールだったら…国同士の問題まで達する」
「「「!?」」」
ロイドは率直に予測の論を述べていく。
「二人は専属護衛なんだ、選出した人に責任を押し付けるだろうな」
「……あの大臣ならやりかねないな」
王族相手(レイ)に足をあげたんだから。
弱っている姿を見ても残酷な仕打ちを平気でしそうだ。
「結果的に挑発に乗ってしまったのはレイだが……全くいい意味で他人思い。 悪く言えば、お節介」
「悪かったな。 お節介で!」
「「!!」」
「レイッ!」
ロイドは後ろを振り返った。