‘ギャアアァアッ!!’
絶叫が辺りに響き渡る。
皆は耳を押さえていた。
「'我が名はレイリア・イースター。 七つの大罪に置ける全ての闇よ五の霊力、四の魔力に置いて光の球を覆い尽くしたまえっ!'」
ゴオッと掌から放たれていく魔力と霊力が包み込んだ。
「後ろにいるだけじゃダメ! 走れっ!!」
あたしの声にいち早く動いたアレンさんと精霊妃様。
「できるだけ遠くに」
「急ぐのじゃ」
そんな声が聞こえてきた。
これに皆を巻き込むわけにはいかない。
途端に聞こえた断末魔。
本来一つの断末魔だったら肌にビリビリとした感覚がする。
たまに肌を切ったりとか。
今回は七つ。
今までの倍以上に威圧感を肌で感じる。
――ブシャッ
「……!!」
声にならないくらいの悲鳴を上げた。
治癒で塞がった所だけではなく身体全体が尋常じゃない位に痛い。